クレーン船を再投入 辺野古、近く掘削調査再開か


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大浦湾に投入された大型クレーン船に乗り込む作業員ら=28日午前8時20分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設作業で沖縄防衛局は28日未明、海底ボーリング調査関連の作業船となる大型クレーン船2隻を大浦湾に投入した。

台風6号の接近で一時撤去した船と同じものとみられる。2隻は10日午前中までに大浦湾から撤去されており、18日ぶりの再投入となった。
 クレーン船2隻は米軍キャンプ・シュワブの沿岸部に停泊。黒色のクレーン船には掘削(ボーリング)機とみられる三角すいのやぐらが取り付けられている。オレンジ色のクレーン船の船上にはスパット台船の支柱部分とみられる4本の柱が確認でき、午前8時すぎごろから作業員が組み立て作業を始めた。台船の組み立てが完了し次第、海域に移動し調査が再開される見込みだ。
 一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では大雨の中、120人が抗議した。環境影響評価書には「日の出1時間程度後から日没1時間程度前の間に作業を行うよう努める」とされているが、夜間のクレーン船投入について、抗議船船長の牧志治さんは「政府は自分たちで決めたルールを破っている。厚顔無恥だ」と憤った。