辺野古海上でスパット台船再設置 ボーリング調査再開へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
スパット台船の再設置作業を継続する防衛局の職員=29日午前、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり29日午前、スパット台船1基を再び設置する作業が確認された。午前11時現在、沖縄防衛局の作業員が作業を続けている。設置完了後、海底掘削(ボーリング)調査が再開するとみられる。

 台船は、台風6号の接近に伴い10日に撤去され、28日に大型クレーン船で大浦湾に運ばれた。移設に反対する市民らは抗議船4隻、カヌー15艇を出し作業中止を訴え、調査再開を警戒している。
 一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では、早朝から市民ら約50人がプラカードなどを手に新基地建設反対を訴えた。28日未明に大型クレーン船を投入した防衛局にも批判の声が上がった。1週間ぶりに座り込みに参加した島袋文子さん(85)は「体を張ってでも、戦をする基地は造らせてはいけない」と呼び掛けた。
【琉球新報電子版】