米退役軍人も「建設阻止」 知事に手紙手渡しへ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「島ぐるみ会議恩納村」の結成式で辺野古阻止の民意を応援する「VFP」の手紙を発表するエド・ハインリック・サンチェスさん=30日、恩納村の村コミュニティーセンター

 【恩納】元軍人でつくる米国の平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、建設阻止へ向けて行動する県民を支持する声明を手紙としてまとめた。同団体の代表者らが現地時間の31日午後、ワシントンで訪米中の翁長雄志知事に手紙を手渡す。

ことし8月に米サンディエゴで開くVFP総会では「太平洋の平和と和解」をテーマに、沖縄関連のワークショップも行う予定だ。
 「島ぐるみ会議恩納村」の結成式が30日開かれ、共同代表になった米国籍のエド・ハインリック・サンチェスさん(52)=恩納村=が報告した。サンチェスさんはVFPの終身メンバーの一人。「結成式の場で読み上げることができて良かった。今後も国際的な動きで沖縄の民意を発信していきたい」と話した。
 サンチェスさんは、文面の内容を「辺野古問題に関する沖縄の民意が選挙で示されている。県民を心から応援したい。アメリカは世界で活動しており、アメリカ国民は特別な責任がある。しっかり声を上げていくことがその責任だ。平和と友好のためにこれからも一緒に頑張りたい」と紹介した。米政府や議会などにも提出する予定という。
 VFPは米国の全州におよそ200カ所の支部を持つ。映画監督のオリバー・ストーン氏もメンバーに入っている。VFPはこれまでも仲井真弘多知事(当時)の辺野古埋め立て申請の不承認を求める声明を発表したほか、昨年10月にはメンバー数人が「沖縄平和祈念行脚」に参加した。