防衛局、辺野古沖でボーリング調査を再開


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ボーリング調査が再開されたスパット台船(手前)。後方は作業船に引かれて別の地点に向かう台船=2日午前、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局は2日、辺野古沖のボーリング(海底掘削)調査を再開した。台風6号の接近に伴い作業が中止された5月11日以来となる。

 辺野古沖では2日午前9時すぎ、スパット台船1基でボーリングが再開された。別の台船1基は作業船に引かれ、新たな掘削地点に移動した。移設に反対する市民らが抗議船とカヌーから作業の停止を訴えている。
 一方、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前には早朝から約50人の市民が集まり、移設に関連するとみられる工事車両が基地に進入するのを阻止しようと監視を続けた。シュワブのゲート前で開かれた集会で、沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「新基地建設に反対する沖縄の民意は無視できるものではない。県民の誇りをかけて工事を止めよう」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】