東氏、会合出席し移設阻止主張へ 国の環境監視委


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東 清二氏

 米軍普天間飛行場移設工事に関する環境監視等委員会の副委員長で辞意を表明していた東清二琉球大学名誉教授(昆虫学)が2日、本紙の取材に対し、次回の第5回会合に出席し陸上の自然保護の立場から厳しく指摘する意向を示した。

辞意から一転して出席する理由について「出席しないと何を決められるか分からない。陸上の生物を守るため私がやらないといけない」と説明した。
 複数の委員によると、第5回会合は5日に嘉手納町の沖縄防衛局で開かれる。議題は「陸上の環境保全」などになる見込み。県内の昆虫学の第一人者である東氏は、次回会合が専門の陸上の環境保全となることから辞意から出席の意向を固めた。次回会合に向けて「(辺野古)移設ができないようにしたい。自然保護ができるよう防衛局が送った資料を厳しく精査している」と決意を示した。
 次回以降の対応について「陸上(の議論)が終われば(委員を)辞めたい」とも話した。
 環境監視等委員会(委員長・中村由行横浜国立大学大学院教授)は、普天間の名護市辺野古への移設に伴う環境保全措置の協議のため沖縄防衛局が設置した。