米県人ら「辺野古NO」 ホワイトハウス前で訴え


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知事訪米に合わせ、辺野古新基地建設問題を訴える紀子・ヘラーさん(手前左)、レイチェル・クラークさん(同右)と、賛同してプラカードを掲げる人たち=現地時間1日、米ワシントンのホワイトハウス前

 【ワシントン=島袋良太】名護市辺野古の新基地建設計画の見直しを求め、翁長雄志知事が1~3日に米ワシントンで訪米要請行動をしているのに合わせ、沖縄の声を多くの人に届けようと、米国在住の県人らが1日、ホワイトハウス前で新基地建設問題を訴えた。

観光客など人通りの多いホワイトハウス前で「海を守ろう」などと書いたプラカードを掲げると、興味を持った通行人から声が掛かった。賛同した人たちが共にプラカードを掲げたり、今後の協力を申し出たりしていた。
 「オキナワ・ピース・アピール・イン・ワシントン」と名付けたこの運動は、今帰仁村出身で米ニュージャージー州在住の紀子・ヘラーさん、同州在住で稲嶺進市長の訪米時の通訳などを務めたレイチェル・クラークさん、名護市出身でニューヨーク在住の比嘉良治さんらが企画した。
 知事が要請行動を展開する3日まで、午前11時から午後3時に毎日この活動をする。米国の市民団体メンバーや、ワシントン近郊に住み沖縄問題に関心のある米国人らにも訪問を呼び掛けており、辺野古新基地建設に反対する海外有識者声明の呼び掛け人の一人、スティーブ・ラブソンブラウン大名誉教授らが駆け付ける予定。
 旅行でワシントンを訪れていたポール・セザーさん(54)=バーモント州=は足を止め、ヘラーさんやクラークさんの話に聞き入った。セザーさんは「米軍は世界中に基地を置き環境を破壊している。無駄な軍事費は福祉に使うべきだ」と述べ、「地元選出の上院議員が来年の大統領選に出馬する。この問題に取り組むよう伝えたい」と話し、一緒にプラカードを掲げた。