新基地「我慢できず」 知事、米高官と初会談


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アバクロンビー米国防副次官補代行、ヤング国務省日本部長との初会談後、記者団の質問に答える翁長雄志知事=3日午前11時すぎ、米ワシントン市内

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】ワシントン訪問中の翁長雄志知事は3日午前、米国務省で、同省のヤング日本部長と国防総省のアバクロンビー副次官補代行と会談し、米軍普天間飛行場移設に伴い名護市辺野古に新基地を建設する計画を断念し、県外・国外に移設するよう強く求めた。知事が就任後、米政府高官に直接、辺野古移設断念を要請するのは初めて。

 翁長知事は5月に開催された辺野古への移設阻止を訴える県民大会に3万5千人が集まったことを報じる本紙などを見せ「県民は基地を造らせないと言っている。これまで日米安保を支えてきた。その県民が辺野古に移すのは我慢できない」と強調した。
 これに対し、アバクロンビー副次官補代行が辺野古移設が「唯一の解決策」と強調した。ヤング日本部長は「上司に相談し、結果を報告する」と述べるにとどめた。会談後、翁長知事は「真剣に聞いていただいた」と記者団に語った。
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