辺野古、新たに2地点で掘削 抗議の市民を強制排除


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座り込む市民らと強制的に排除しようとする県警機動隊=3日午前7時30ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で3日、沖縄防衛局は大浦湾で2日再開したボーリング(海底掘削)調査を新たな2地点含め計3地点で行った。

 午前9時ごろスパット台船2基と大型クレーン船上に作業員が上がり、作業を進めた。作業の約80メートル手前で、計画に反対する市民らは船3隻、カヌー14艇で「作業をやめろ」「海を壊すな」と訴えた。カヌーで浮具(フロート)を越えた市民6人が一時海上保安官に拘束されたが、約45分後に瀬嵩の浜で解放された。
 米軍キャンプ・シュワブ前では午前6時ごろから議員団約30人と市民約200人が抗議した。工事関係車両が基地内に入るのを止めようと座り込む市民らを県警機動隊が強制的に排除した。けが人などはいない。
 市民らは海上の台船などが見える瀬嵩の海岸沿いに移動して「埋め立てやめろ」と抗議した。