東アジア平和で沖縄の役割強調 鳩山元首相が名護で講演


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東アジアの平和について沖縄の役割の重要さを話す東アジア共同体研究所の鳩山由紀夫理事長=6日、名護市民会館中ホール

 【名護】名護市辺野古への新基地建設に反対し、やんばるの自然環境保全を考えるシンポジウム「やんばるから平和の発信を!」(東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター主催)が6日午後、名護市民会館で開かれた。

 元首相で東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏が「沖縄を東アジアの拠点・平和の要石に」と題して講演した。安倍晋三首相が中国脅威論を持ち出し、自衛力や日米同盟の強化を進めていることについて「中国を脅威として日本が軍事力を高めれば、中国も軍事力を高めなければならなくなる。戦争が起きやすい環境を両国が競争して作り上げることになる」と話した。文化交流などで東アジアに平和をもたらす考え方が大切だとし、地理的や歴史的な背景から沖縄の果たす役割の重要さを強調した。
【琉球新報電子版】
英文へ→Former Prime Minister Hatoyama promotes Okinawa’s peaceful role in East Asia