海底掘削継続か 辺野古、抗議の市民ら拘束


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87歳の誕生日を市民らに祝福される田港清治さん(右)=8日午前10時30分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で8日午前、大浦湾に設置されているスパット台船3基に作業員の姿が確認された。沖縄防衛局は3カ所で海底ボーリング調査を行っているとみられる。

大型クレーン船に取り付けられている掘削機周辺では作業の様子はない。
 新基地建設に反対する市民らは午前9時すぎカヌー15艇、抗議船3隻で海上に繰り出した。午前11時ごろ、カヌー数艇が調査地点周辺の浮具(フロート)を乗り越え、海上保安庁のゴムボートに拘束された。
 抗議船には、NPO法人「沖縄海洋文化と自然環境アクションネットワーク(沖縄オーシャン)」のエド・ハインリック・サンチェス理事長も乗船。平和と海の保護への祈りを込めたホラ貝を海底に沈めた。
 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では市民らが午前6時ごろから座り込み、工事車両の進入を阻んだ。この日は連日抗議集会に参加している田港清治さん(名護市)の87歳の誕生日で、市民らが三線を弾き、「かぎやで風」を舞って祝った。田港さんは「ありがとう」と喜んでいた。【琉球新報電子版】