年金機構、理事会で議題にせず 不審メールで捜査依頼後も


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 参院厚生労働委員会は9日、日本年金機構がサイバー攻撃されて個人情報約125万件が流出した問題で、集中審議を行った。民主党の蓮舫代表代行は、不審なメールが大量に届いて警視庁に相談した後の5月22日に年金機構が理事会を開きながら、この問題を議題にしなかったと指摘し、「危機意識が足りなかった」と批判した。

 年金機構の水島藤一郎理事長や塩崎恭久厚労相が出席。水島氏は「その時点では情報流出の事実が明らかになっていなかった」と弁明。塩崎氏は「反省すべきところが多々ある」と述べ、年金機構の組織や厚労省の監督体制を抜本的に見直す考えをあらためて示した。
(共同通信)