村山元首相、河野元長官 辺野古強行を批判「民意無視できぬ」


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安倍首相が夏に発表する戦後70年談話について意見を述べた、村山富市元首相(右)と河野洋平元官房長官=9日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 【東京】村山富市元首相と河野洋平元官房長官が9日、日本記者クラブ主催の「戦後70年を語る」で対談し、辺野古新基地建設問題について「沖縄の民意を無視してはいけない」(村山氏)などと述べ、米軍普天間飛行場移設問題について、翁長雄志知事の当選後も名護市辺野古への基地建設を強行する安倍政権を批判した。

村山氏は安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話について、過去の「植民地支配と侵略」への反省やおわびを明記した戦後50年の自身の談話表現を明確に踏襲するよう要望。河野氏も「歴代内閣が継承してきた談話が後退するようなことがあってはいけない」と懸念を示した。
 河野氏は「沖縄の民意をどう見るべきか非常に心配している。選挙では確実に民意の多数を得て(基地建設反対の候補者が)当選した。日本の民主主義にとって非常に重要だ」、村山氏は「沖縄は戦後ずっと基地の犠牲の上にある。県民こぞって反対している意思は無視できない。政府は沖縄に誠意を持って対応することが大事だ」と述べた。
英文へ→Former nation’s leaders criticize government for forcing through construction of new US base