翁長知事と米大使、19日にも会談 新基地阻止を伝達へ


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 翁長雄志知事は来週にも都内でケネディ駐日米大使と初めて会談する方向で最終調整に入った。19日を軸に調整を進めている。オバマ大統領と直接のパイプを持つケネディ氏に会い、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画の見直しを求めるとみられる。

 ケネディ氏は23日に糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれる沖縄全戦没者追悼式に出席する意向。県関係者によると、大使の来県時の会談も模索された。しかし、戦没者の追悼を目的とするケネディ氏の来県に合わせて初会談を設定し、県と日米両政府が対立する移設問題で踏み込んだやりとりをするのは好ましくないと判断した。
 23日の前に知事が上京して初会談をし、辺野古新基地建設を断念するよう県の考えを伝える方向で調整している。
 県関係者は初会談について「知事がこれまで述べてきた考え方をあらためて伝えることになる」と述べ、普天間問題が議論の対象になるとの見通しを示した。