沖縄本島分割基地化、米軍が計画 終戦間際、本土侵攻へ備えか


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林博史・関東学院大教授が入手した米国立公文書館所蔵の米軍内部資料。極秘のスタンプが押されている(同教授提供)

 太平洋戦争末期の沖縄戦で日本軍の組織的な戦闘が終結した直後、米軍が沖縄本島北部の本部半島に大規模な海兵隊基地の建設を計画していたことが13日、分かった。米陸・海軍による本島中部以南での基地計画は知られていたが、これに北部での海兵隊も加わり、日本本土への侵攻に備え、本島全体を分割して基地利用しようとした実態が浮き彫りになった。

 関東学院大の林博史教授(現代史)が、米国立公文書館に所蔵された内部資料で確認した。
 日本が8月14日にポツダム宣言を受諾し太平洋戦争が終結したため、本島全体の基地計画も予算や人員の削減で事実上ストップした。
(共同通信)