陸自配備、環境整う 与那国町議会が水道予算可決


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 【与那国】与那国町議会(糸数健一議長)は12日、6月定例会本会議を開き、陸上自衛隊沿岸監視部隊の駐屯地予定地に水道管を敷設するための調査費や工事費を盛り込んだ簡易水道事業特別会計補正予算を賛成多数で可決した。

 前回議会で可決した駐屯地予定地内を通る町道廃止に続き、工事の進行に影響を与えていた事業が全て可決され、陸自配備の環境が整った。
 配備推進の外間守吉町長を支持する与党2人、野党3人で採決し、配備に中立的な立場を取っていた野党の1人が賛成に回った。事業費は約8500万円。
 賛成に回った與那覇英作氏は取材に対し、配備賛成が多数だった2月の住民投票を受け「民意を尊重したい」と説明した。その上で、前回は反対した簡易水道事業について「建物ができる中、水道を設置しないと人権の問題にも関わる。水不足については対策を町当局に求め続けていく」とした。