辺野古土砂搬出反対、県外で拡大 13都府県で署名1万超


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 「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会が5月31日に設立され、県外で土砂搬出に反対する市民の動きが広がっている。土砂採取地の福岡県北九州市と熊本県天草市では反対署名運動などを行う連絡協議会が発足する動きがある。全国連絡協議会の構成団体の一つ環瀬戸内海会議が集める署名の賛同は13都府県で30団体となっている。

 北九州市では20日、全国連絡協議会の構成団体「門司の環境を考える会」(森下宏人会長)の呼び掛けにより「辺野古埋め立て土砂搬出反対」北九州連絡協議会が発足する。
 森下会長は「反対の署名に取り組む上で幅広い運動にする」と話す。「準備会では13団体が参加した。沖縄の海を土砂で埋め立てることに対して『共同の輪』を広げていく」と意気込んだ。
 全国連絡協議会に賛同する天草市の「あまくさ九条の会」も連絡協議会を立ち上げるため協力団体を募っている。
 生駒研二事務局長は「沖縄と一緒に行動するため基地の問題を考えていきたい」と話した。
 環瀬戸内海会議の阿部悦子共同代表によると、署名は全て集計は取れていないが1万1千筆以上はあるという。「私たちの予想を超えて辺野古を埋め立ててはいけない思いが強い」と手応えを語った。署名は6月末に集計して、首相や衆参両院議長に届ける予定。
 (金良孝矢)