公聴会6人中5人「違憲」 憲法審、高知で意見陳述


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 衆院憲法審査会は15日、高知市で地方公聴会を開いた。意見陳述した6人のうち、憲法学者の高知大の岡田健一郎准教授を含む5人が、集団的自衛権行使を容認する安全保障関連法案について「違憲」の立場から見解を示した。4日の参考人質疑で憲法学者3人全員が「違憲」と断じたのに続き、安保法案審議に影響を与える可能性がある。

 岡田氏は「(現行憲法の)平和主義や立憲主義に深刻な影響を与える。政府は撤回すべき」と批判。高知全労連自治労連の筒井敬二執行委員長は「法案には(自衛隊活動に)地理的制約がない。憲法9条の容認する範囲を超え、憲法違反ではないか」と強調した。
(共同通信)