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「碇石の可能性高い」 識者が鑑定 辺野古試掘、拡大も

 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブの新基地建設予定地付近で見つかった琉球王朝時代の碇石(いかりいし)に似た石について、専門家が「碇石の可能性が高い」との認識を示していたことが15日、分かった。

新基地建設予定地では碇石発見現場以外での文化財試掘調査に向けた手続きも進んでおり、市が近く調査を実施する。石が碇石である場合、試掘調査の範囲が拡大し、仮設岸壁などの建設場所も試掘調査が必要となることから、国が夏に予定していた埋め立て本体工事の着手が遅れるのは必至だ。
 市教育委員会は15日、考古学の専門家で県立博物館の片桐千亜紀学芸員らに石の鑑定を非公式に依頼した。石を鑑定した片桐学芸員は本紙の取材に対し「中央に溝があり、碇石である可能性が高い」と話した。
 市教育委員会は5月19日、沖縄防衛局に対して試掘調査計画書を提出した。シュワブ内で予定している試掘調査場所は、沖縄防衛局から照会のあった仮設道路2本と辺野古崎の作業ヤードの建設予定地、美謝川の水路切り替え部分のほか、それらに係る5カ所の文化財埋蔵地としている。
 碇石に似た石の発見現場は試掘予定場所に含まれていなかったため、碇石だった場合、新たに試掘調査の範囲が広がる。試掘予定地や碇石に似た石が発見された場所は作業ヤードや仮設岸壁の建設予定地で、早い段階で調査に着手する必要がある。(田吹遥子)
英文へ→Stone found near Henoko is likely to be from Ryukyu Kingdom era