【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局は16日午前もスパット台船3基による海底ボーリング調査関連の作業を行った。掘削機を積んだ大型クレーン船による調査は確認されなかった。
夏の暑い日差しが照り付ける中、海上では移設に反対する市民らは抗議船3隻とカヌー14艇で抗議行動を展開した。午前10時40分ごろ、フロート内で作業中止を訴えたカヌー14艇全てが海上保安庁により拘束された。
米軍キャンプ・シュワブのゲート前では約40人の市民が午前9時半から集会を始めた。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は、建設予定地付近で琉球王朝時代の「碇石(いかりいし)」とみられる石が見つかったことについて「われわれの『怒り』の表れだ。ニライカナイの海は私たちの行動を支えてくれている」と話した。【琉球新報電子版】