辺野古掘削再延長へ 防衛省、本体着工9月以降か


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 【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けたボーリング調査が、履行期限の6月末で終了しない見通しが強まり、防衛省は履行期限を再度延長する方向で検討を始めた。関係者によると、調査は2カ月程度遅れており、8月ごろまでかかる見通し。

同省は本格的な埋め立て工事について「夏ごろ」の着手を目指しているが、調査の進捗(しんちょく)次第では9月以降にずれ込む可能性が出ている。
 同省は当初、ボーリング調査について履行期限を3月に設定していたが、期間内に終了せず、期限を3カ月間延長している。さらに期限を延長することで、全体の建設計画にも遅れが生じるとみられる。
 防衛省などによると、調査は24カ所で実施する予定で、現在は陸上部5カ所、浅瀬7カ所、深場4カ所の計16カ所は終了した。だが、残りの8カ所のうち、4カ所に着手したものの、残り4カ所はいまだ作業に取り掛かれていない。
 防衛省の武田博史報道官は16日の会見で、ボーリング調査の進捗状況について問われ「契約上の履行期限となっている6月末に向けて引き続き取り組む」と述べるにとどめた。