ハワイ知事、首相と面談 辺野古言及せず


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安倍晋三首相(右)と握手するデービッド・イゲ米ハワイ州知事=16日、首相官邸

 【東京】県系3世のデービッド・イゲ米ハワイ州知事が就任後初来日し、16日、首相官邸で安倍晋三首相と会談した。会談には菅義偉官房長官らも同席した。

イゲ氏は会談後「今回の訪問はハワイと日本の関係を深めることが目的だ」と説明した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題についての言及はなかったという。
 会談で安倍氏は「日本にゆかりのあるイゲ知事が就任された。日本とハワイの交流がますます進んでほしい」と強調した。イゲ氏は祖父が沖縄からハワイに移民したことを説明。ハワイと日本の関係が重要だとして「(日本を)家族のように思っている」と述べ、教育やビジネス、観光分野での交流進展に期待した。
 イゲ氏は5月末にハワイで翁長雄志知事と会談し、辺野古移設に反対する沖縄県の立場を説明されていた。首相との会談後、記者団に移設問題について言及があったか問われ「一切そういう話はしていない」と述べた。