西海岸開発、浦添市「素案に固執せず」 柔軟姿勢示す


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那覇港浦添ふ頭地区土地利用の浦添市案

 【浦添】浦添市が国や県、那覇市、那覇港管理組合などに提案している西海岸開発の浦添市素案について、同市西海岸開発局の宇根弘局長は市議会で「浦添市素案に固執せずに、関係機関と今後議論していく余地がある」と述べ、柔軟に対応する姿勢を示した。

人工ビーチを北向きから西向きへの変更にはこだわりつつ、市素案に盛り込んでいるクルーズ船バースやマリーナなどの位置や形状は、関係機関の要望も踏まえ協議していく方針を示した。
 又吉健太郎市議(無所属)が16日の一般質問で「西海岸開発の早期再開に向け、浦添市素案にこだわるのではなく、関係機関が納得いく折衷案を求めていくべきではないか」との質問に答えた。
 浦添市のキャンプ・キンザー沖の西海岸開発は、現行計画では北向きのビーチとなっており、軍港の位置変更も含め、市は4月下旬に東京で開かれた那覇軍港移設協議会で国や県、那覇市など関係機関に市素案を提案し、現行計画の変更を求めている。一方、開発場所は那覇港の管理区域となっており、ことしは那覇港の長期的な港湾計画の改定時期となっている。那覇港管理組合では長期構想検討委員会で港湾計画を策定しているが、浦添市素案の提案を受け、第4回検討委員会の開催を見送った。