台船2基で掘削調査確認 市民13人が拘束


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抗議集会を開く市民ら=18日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設で、沖縄防衛局は18日午前、大浦湾に設置したスパット台船3基のうち2基で海底掘削(ボーリング)調査を実施した。

別の台船1基では17日まで海面に延びていた掘削棒が引き上げられているのが確認された。移設に反対する市民らは海上と米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議の声を上げた。
 海上で沖縄防衛局の警戒船と海上保安庁のゴムボートが警戒するなか、市民のカヌー16艇と抗議船が浮き具(フロート)周辺で埋め立て中止を訴えている。浮具(フロート)を越えてカヌーで抗議した13人が海上保安庁のゴムボートに拘束された。
 一方、ゲート前では市民らが抗議集会を開いている。抗議に参加する市民によると、午前7時前に工事に関係するとみられる大型重機1台を含む車両計27台がシュワブ内に入った。市民約30人程度で抗議した。午前11時前、市民らは名護市瀬嵩の浜に移動し、海で抗議する市民らに声援を送った。
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