特定秘密、初の国会報告書 指定382件、暗号最多


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 政府は22日、重要情報の漏えい防止を目的とする特定秘密保護法の運用状況をまとめた初の報告書を閣議決定した。同日中に国会に提出。対象期間は法施行日の昨年12月10日から同月末までの22日間のみで、特定秘密の指定件数は防衛省など10機関の382件にとどまった。類型別で暗号(113件)が最多だった。透明性が限られた内容となり、恣意的な指定のチェックは困難な状況だ。

 報告を受ける衆参両院の情報監視審査会は、秘密指定の妥当性などの審査に入る。メンバーは与党が多数を占め「追認機関」となる疑念は残る。
 秘密の類型で多かったのは暗号に続き「情報収集衛星関連」など。
(共同通信)