70年談話、閣議決定見送り 首相、個人的見解に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 安倍晋三首相は夏に発表する戦後70年談話の閣議決定を見送る方向で調整に入った。政府筋が22日、明らかにした。首相は先の大戦に関する「おわび」や「植民地支配と侵略」の表現を談話に盛り込むことに否定的な立場を取っている。公式色を薄めて首相の個人的見解の色合いを濃くし、中韓両国に一定の配慮を示す狙いがあるとみられる。談話発表を終戦記念日の8月15日より前倒しすることも検討する。

 戦後50年の村山富市首相談話と戦後60年の小泉純一郎首相談話は、いずれも終戦記念日に閣議決定している。政府筋は「首相は形式にこだわっていない。内容の方が大切だ」と話した。
(共同通信)