台船1基を辺野古沖の長島寄りに移動 市民ら海上で抗議


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長島付近に再設置されたとみられるスパット台船を設置する沖縄防衛局の作業員ら=26日、名護市辺野古の大浦湾沖合い

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が計画される名護市辺野古の海上で沖縄防衛局は26日、海底ボーリング調査用のスパット台船1基を米軍キャンプ・シュワブビーチ内の浜側から辺野古沖の長島寄りに移動した。ことし5月の台風6号襲来前に台船が設置されていた地点での継続作業とみられる。

 市民らは抗議船3隻、カヌー15艇で抗議した。移動するスパット台船に近づこうと、臨時制限区域を示すとされる浮具(フロート)を越えたカヌー15艇が、海上保安庁のゴムボートに拘束された。
 大浦湾沖合いに設置されているスパット台船上には作業員の姿が確認された。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前のテントには午前5時すぎから市民が集まり、海上工事の関係車両の出入りを監視した。午前10時ごろには浦添市や読谷村から市民が訪れ、最大で約80人が座り込んだ。
 浦添市ニュータウン自治会「老人クラブ・若草会」の安里善好会長(80)は「ことしは戦後70年。子や孫に反戦平和を語ることが老人クラブの役目だと思っている。辺野古の海に基地を造らせない」と語った。
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