「外来生物法の精神にのっとったもの」 土砂搬入規制条例案で参考人質疑


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
外来生物対策の必要性などについて語る琉大農学部の辻瑞樹教授=26日午前、県議会

 県議会与党が6月定例会に提出した、県外からの埋め立て土砂や石材の搬入を規制する条例案を審議する特別委員会が26日午前、開かれた。参考人として琉球大学農学部亜熱帯農林環境科学科の辻瑞樹教授を招き、外来生物侵入の問題点などについて質疑した。辻教授は外来生物対策について「基本は外から入れないことが大切だ。条例案は外来生物法の精神にのっとったものだと考える」と指摘した。

 条例案が規制の対象を、土砂や石材など県外からの埋め立て用材に限定していることについて「大量の土砂を持ち込む行為は、潜在的に外来種が侵入する可能性がある。土砂を優先するのは賢い選択だ。全体として生物多様性の保全のためにできることはまだあると思うが、第一歩としては非常にいいと思う」と評価した。
 特別委員会は26日午後、提出者の与党県議に対する質疑を実施する。
【琉球新報電子版】