辺野古沖、3カ所でボーリング調査 市民ら80人抗議


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掘削調査を行うスパット台船=27日午前、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設問題で、27日午前、前日に移動したスパット台船1基で掘削作業が確認された。午前11時現在、台船2基と大型クレーン船1基の計3カ所で海底掘削(ボーリング)調査を行っている。移設に反対する市民らは海上と陸上で抗議の声を上げた。

 海上で抗議する市民は船1隻をだし、海上作業の中止を訴えた。
 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込みテントにはこの日午前5時すぎから、市民が集まり、海上工事の関係車両の出入りを監視した。参加している市民によると午前7時ごろ、工事車両25台がシュワブ内に入った。午前11時現在、県内各地から来た約80人が座り込んでいる。
 うるま市具志川九条の会の仲宗根勇共同代表(74)は「安全保障関連法案は違憲クーデターだ。今は歴史の転換点にいるという自覚を持って、沖縄から日本のあり方を問おう」と訴えた。【琉球新報電子版】