オスプレイ撤去訴えの横断幕持ち去られる 辺野古ゲート前


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キャンプ・シュワブ前のテントに掲げていた横断幕が持ち去られた状況を警察側に説明する市民(左)=29日午前8時半、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画に抗議する市民が座り込みを続けている名護市辺野古のキャンプ・シュワブ前で29日早朝、市民らが座り込みのテントに掲示していた海兵隊やオスプレイの撤退を訴える横断幕が破られ、なくなっているのが見つかった。

 民間の警備会社や県警が警戒を続けているシュワブ第1ゲートの正面に位置するテントに掲げていた。28日深夜から29日未明にかけて何者かが切り取り、持ち去ったとみられる。
 市民らが「24時間態勢で警備している県警や警備会社員が現場を見ていたのではないか」とゲート前の担当者に説明を求めたのに対し、県警側は横断幕の持ち主が被害届を出すよう求めた。
 横断幕は長さ約2?で、「OSPREY OUT! MARINES OUT!」と書かれており、テントにつないでいた幕の両端部分が切られていた。28日午後10時ごろまで張られていたのを市民が確認しているが、29日午前5時ごろにはなくなっていたという。
 一方、新基地建設が計画される大浦湾海上では29日午前、長島北側に配置されているスパット台船2基と大型クレーン船に作業員の姿が確認された。海底ボーリング調査を行っているとみられる。別のスパット台船1基では大型クレーン船内での組み立て作業が行われている。市民らは抗議船から長島周辺の海域で「作業を止めろ」「海、サンゴを守れ」と訴えた。【琉球新報電子版】