大田元知事ら6氏、参考人候補に 安保法制沖縄公聴会


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 【東京】7月6日に那覇市で開かれる衆院平和安全法制特別委員会の参考人質疑で、県内から5人の参考人が招致されることが決まった。参考人は与党が2人、野党が3人を推薦する。

与党は佐喜真淳宜野湾市長、中山義隆石垣市長、古謝景春南城市長の3人から人選を進め、2人に絞る。野党は稲嶺進名護市長、高嶺朝一・前琉球新報社社長、大田昌秀元知事の3人に打診している。
 参考人質疑では、集団的自衛権行使を可能にする法案の合憲性が主な主題となる見通しで、自民党若手議員による勉強会「文化芸術懇話会」の問題も議題に上るとみられる。
 7月1日午前の同委員会理事会で日程や参考人の人選が正式決定する。関係者によると、野党側のうち、民主・共産の両党が中心となり、翁長雄志知事に打診する動きもあったが、公務などを理由に断られたという。
 自民・公明の両党は3市長から人選を進めているが、文化芸術懇話会で講演した作家の百田尚樹氏が「普天間飛行場は何もない田んぼの中にあった。商売になるということで周囲に人が住みだした」などと発言したことを受け、批判的な意見は避けられないとして、佐喜真宜野湾市長の招致を見送る公算が大きくなっている。