辺野古反対、米でも バークレー市、議会に決議提案へ


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 米カリフォルニア州バークレー市の「平和と正義の委員会」に、米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う新基地建設に反対する決議が提案されていることが30日、分かった。今後日程が決まり次第、市議会に議案として提案される。

 バークレー市では、市政に関する組織として議会とは別に委員会が各分野ごとに設置されており、議員とは別の市民が委員として活動する。委員会の提案は市議会で審議されて政策に反映されるという。「平和と正義の委員会」は各委員会のうちの一つ。
 今回の決議は同委員会委員のダイアナ・ボンさんが5月4日、委員会に提案した。米ジュゴン訴訟の関係者から連絡を受けた沖縄生物多様性市民ネットワークの吉川秀樹共同代表が委員会の決議文を確認した。
 決議文は、米軍基地が沖縄本島の面積の約18%を占めることや騒音、墜落事故、米兵の事件事故の発生などの問題を挙げた上で「沖縄の市民と連帯し、沖縄本島東海岸の辺野古で建設中の米国海兵隊の基地、普天間代替施設に反対することを決議する」としている。
 吉川氏は「米国政府は日本の国内問題だとしているが、米国の市民は理解を示してくれて心強い」と話した。