集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法案への反対を訴えるため、沖縄弁護士会(阿波連光会長)が3日に那覇市内でデモ行進を行う。沖縄弁護士会としてデモを行うのは、1985年の国家秘密法反対デモ以来30年ぶりとなる。1日現在で会員弁護士ほか弁護士事務所職員ら約60人が参加する予定だという。
同会は5月27日の総会で安保法制に反対する決議を可決した。集団的自衛権は憲法9条に違反し、法案の成立手法も立憲主義に反するとして反対している。
1日に阿波連会長らが記者会見した。会の憲法委員会委員長の加藤裕弁護士は「法律家として憲法の体制が変わることに危機感がある。国会が延長されている間、市民や他団体と協力して取り組みたい」と述べ、安保法制反対の取り組みを今後も継続する考えを示した。
デモは3日午後6時に那覇市の県民広場を出発し、国際通りを通って牧志公園まで行進する予定。