ソ連崩壊時、イスラムの核共有を カザフにカダフィ大佐提案 


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 旧ソ連の核兵器開発を支えたカザフスタンが、1991年末のソ連崩壊で世界第4位の核保有国となった際、当時のリビアの最高指導者カダフィ大佐(故人)から「イスラムの核」として核兵器を共同保有する提案を受けていたことが4日までに分かった。カザフは同意せず核を放棄した。

 イスラム教徒が多数派のカザフで首相や外相を歴任したトカエフ上院議長が首都アスタナで共同通信のインタビューに応じ、核拡散リスクが心配される中東で核武装を模索していたリビアがソ連崩壊の混乱を利用しようとした経緯を証言した。
(共同通信)