辺野古対話継続へ 知事・菅氏が会談 報道圧力で謝罪も


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 【東京】翁長雄志知事は4日夜、都内のホテルで菅義偉官房長官と会談した。会談は非公開で、翁長知事によると、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題について知事からは言及しなかった。翁長知事は会談後、記者団の取材に対し「これから以降はもっとシビア(厳しい)な話になると思う」と述べ、次回の会合では新基地建設断念を菅氏に求める考えを強調した。菅氏は自民報道圧力問題について「大変ご迷惑を掛けた」と謝罪した。翁長知事と菅氏は今後も対話を継続することで一致した。関係者によると、次回は菅氏が来県する方向で調整に入った。

 会談は午後6時半から約2時間10分間で、安慶田光男副知事を含めた3人で食事をしながら意見交換した。翁長知事は辺野古移設問題を含めた基地問題について「できるだけ触れないようにした」とし「それぞれ強い思いがあるので、またこれから何回か会う中で(議論を)やっていく」と述べ、次回以降に議論を深めていく考えを示した。
 菅氏から自民報道圧力問題への謝罪があったことについて「話をしていただいたのは良かった」と評価した。謝罪があったことに対して、翁長知事は「基地とか振興に関わることではなく、心情的な話をさせてもらった」と述べた。菅氏は会談後、取材に応じなかった。
 会談では菅氏と同じ大学の同窓ということもあり、大学時代の政治情勢や、これまでのお互いの政治経験についても話題に上った。