与党、安保法案の修正見送り方向 中旬の衆院通過優先 


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 与党は8日、民主党や維新の党が提出した安全保障関連法案の対案を踏まえた衆院段階での修正について、見送る方向で調整に入った。16日を軸に来週中の衆院通過を優先する構えだ。修正協議に時間をかければ、採決が大幅に遅れかねないと懸念。政府案と対案の隔たりが大きく、成案を得られる保証はないとの判断もある。野党側は、国民の理解を置き去りにしたままの拙速な採決は容認できないとして反発を強めた。

 安倍首相は8日、自民党の谷垣幹事長と会談し、採決日程をめぐる基本的な方針を確認した。谷垣氏は対案に関し「柔軟に対応しないといけないが、全部は対応しきれない」と記者団に述べた。
(共同通信)