宮古島陸自部隊配備は18年度に 防衛省、用地取得を開始


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 宮古島への陸上自衛隊警備部隊配備に向けた作業工程が8日、関係者への取材で分かった。防衛省は2018年度末に部隊を新編整備する予定で、駐屯地の建設を進め、本年度から用地取得を開始する考え。

関係者によると、駐屯地について、18年度末は「最小限必要な施設」が整備され、徐々に機能を拡充させる。同省は駐屯地と併せて、訓練場の用地取得も早ければ本年度に着手する。宮古島市議会で自衛隊誘致を求める要請書が採択されたことを受け、防衛省は今後、作業を加速化させる構えだ。
 関係者によると、部隊配備の候補地として挙げられている宮古島市の「大福牧場周辺」と「千代田カントリークラブ周辺」のうち、大福牧場に駐屯地を建設することを想定している。
 関係者によると、同省は当初から大福牧場を駐屯地の「最適地」として評価しているが、下地敏彦宮古島市長が千代田カントリークラブの活用も要望しているため、双方とも自衛隊用地として活用する方向で調整が進められている。駐屯地は本年度中に用地取得を完了させ、次年度には造成工事に着手する考え。