大浦湾でオイルフェンス取り付け作業 市民らゲート前で抗議集会


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基地建設の中止を訴えて座り込む市民=17日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり、政府が海底掘削(ボーリング)調査を進める大浦湾で17日午前、油防止膜(オイルフェンス)を取り付ける作業船と臨時制限区域を見張る警戒船が確認された。一方、基地建設に反対する市民は辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議集会を開いている。

 市民らは雨が降る中、早朝から座り込み、工事関連車両を止めようとした。県警機動隊が強制的に市民を道路そばによけさせ、車を通した。けが人は確認されていない。
 集会であいさつしたヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は、前知事の辺野古埋め立て承認を検証した第三者委員会の報告書が提出されたことについて「今後、法廷闘争も考えられる。大衆規模で県政を支える必要がある」と訴えた。
 ボーリング調査に使用される大型クレーン船やスパット台船は台風対策で羽地内海に移動した後、17日午前11時現在、大浦湾に戻っていない。市民らは会場での抗議行動は行わず、カヌーの練習をしている。
 【琉球新報電子版】