安倍政権の強行に抗議 座り込み1年で「辺野古アクション」


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「アベ政治を許さない」と書かれたメッセージボードを一斉に掲げて抗議する市民ら=18日午後1時、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で18日、名護市辺野古への新基地建設に反対する座り込み行動から1年に合わせた企画「7・18辺野古アクション 沖縄の未来は沖縄が拓く」(同実行委員会主催)が開かれた。最大で約500人(主催者発表)が参加し、日本政府が進める辺野古への新基地建設や安保法制の強行採決に対し「安倍政権の強行的な政治を許してはならない」と抗議の声を上げた。

全国で同時に「アベ政治を許さない」と書かれたメッセージボードを掲げる一斉行動も併せて行われた。
 午後1時からの全国一斉行動は作家の澤地久枝さんが全国に呼び掛け、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが賛同している。辺野古のゲート前でも約300人の市民が一斉にメッセージボードを掲げた。米軍のヘリパッド(着陸帯)の新設が進む東村高江でも同時に行われた。
 名護市の稲嶺進市長も、ゲート前の座り込み1年集会に参加し「安保法制が成立して集団的自衛権が行使されると、沖縄は日米両軍の発進基地となる恐れがある」と指摘した。その上で「ベトナム戦争時のように、沖縄を『悪魔の島』にしてはならない。私たちが加害者の側に立たないためにも、力を合わせて辺野古への新基地建設を止めよう」と呼び掛けた。
 浦添市の知念紀子さん(51)は、安保関連法案の強行採決にも怒りを表し「日本政府はいい加減な答弁をしながら法案を強行採決した。こんな政治の手法を許したら大変だ。安保法制も辺野古への新基地建設も命に関わる重要な問題だ。同時に反対を訴えていきたい」と力を込めた。
英文へ→Protest action against Abe administration in front of Camp Schwab