歌って踊って辺野古反対 名護で「うたごえのつどい」


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舞台上を所狭しと駆け巡りながら軽快で力強い太鼓の音を響かせる太鼓衆団「輪田鼓」のメンバー=20日、名護市安部のカヌチャベイホテル&ヴィラズ

 【名護】音楽を通して名護市辺野古新基地建設反対の連帯を深める「戦後70年ストップ辺野古新基地建設!うたごえのつどい」(主催・日本のうたごえ全国協議会、沖縄のうたごえ協議会)が20日、名護市安部のカヌチャベイホテル&ヴィラズで行われた。

県内外の伝統芸能や合唱団の舞台のほか、稲嶺進名護市長や糸数慶子参院議員、作曲家の池辺晋一郎さんらが参加した座談会も開かれ、新基地建設を今阻止することの大切さを訴えた。約300人が参加した。
 太鼓衆団「輪田鼓」(兵庫県)や名護市汀間区民などの7団体が会場を盛り上げた。最後は平和を願い「青い山脈」を会場全員で歌って幕を閉じた。
 稲嶺市長は辺野古新基地について「『あの時(反対を)頑張っておけば良かった』では遅い。被害を受けるのは30年後や50年後の人だ」と話した。糸数氏は安保法制について「簡単に議論を切り上げて衆院で可決してしまった。戦争への道を進めている」と安倍政権を批判した。
 「島ぐるみ会議・名護」の玉城愛共同代表(名桜大3年)は「友人間で基地の賛否を主張できない雰囲気を変えることが課題だ」と述べた。二見以北住民の会の松田藤子会長は、地元・大浦湾について「地域の命をつないだ財産で、生物多様性の貴重な海だ。これ以上国策に翻弄(ほんろう)されるわけにはいかない」と訴えた。