政府、イルクーツク声明確認へ ロシアとの北方領土交渉


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 政府が北方領土交渉に関し、4島の帰属問題解決と平和条約締結に向けた交渉促進で合意した2001年の「イルクーツク声明」の有効性を確認した上で、これを基本に交渉を継続するようロシアに求めていく方針であることが分かった。近年、ロシアが北方領土の実効支配を強化していることへの懸念が強いため。日本政府関係者が20日、明らかにした。プーチン大統領の年内来日実現に向け、声明の扱いが焦点になりそうだ。

 日本はイルクーツク声明を領土交渉の原点に位置付けるが、12年12月に発足した第2次安倍政権では、日ロ間で同声明を交渉の土台にするとの表明は公式になされていない。
(共同通信)