報告書に「侵略」明記へ 70年談話の有識者懇


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 安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話に向けて設置した私的諮問機関「21世紀構想懇談会」は21日、最終会合を開いた。有識者メンバーは報告書作成を座長の西室泰三日本郵政社長と座長代理の北岡伸一国際大学長に一任した。報告書では先の大戦を「侵略」と明記する方向で調整する。西室氏らは文言の擦り合わせを続け、近く首相に報告書を提出する。

 侵略の表現について、出席者の一人は「先の大戦について侵略という事実を否定している人はいない」と述べた。ただ、首相は侵略と位置付けることに否定的とされ、70年談話での表現は首相に判断を委ねる意向だ。
(共同通信)