西普天間、跡地計画を決定 国際医療拠点整備へ


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 【宜野湾】宜野湾市(佐喜真淳市長)は24日、3月末に返還されたキャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の跡地利用計画を庁議で決定した。琉大病院や県立普天間高校の移転などが予定されており、国際医療拠点の整備などを核とした計画が動きだす。

市は同地区を「返還跡地のモデルケース」と掲げており、今後、国や県との協議を本格化させていく。
 計画では琉球大医学部・付属病院の移転や重粒子線がん治療施設の建設などを予定する国際医療拠点ゾーン(約19ヘクタール)、普天間高校の移転を想定した人材育成等施設(約5ヘクタール)、都市公園(約11ヘクタール)、住宅等ゾーン(約11~12ヘクタール)を配置した。
 都市公園内に整備を予定している墓地は場所が明記されなかった。市は地権者の意向を聞きながら、最終的な建設地を決定する。全体の約8割が病院や学校、公園などの公共施設用地となっている。
 沖縄防衛局は2015年度から、土壌汚染調査や不発弾撤去などの支障除去措置を開始している。期間は2~3年を見込んでおり、その後に土地が引き渡される。市は18年にも区画整理事業に着手し、建物などの建設は21年を予定している。
 計画決定後の記者会見で佐喜真淳宜野湾市長は「これからがスタートになる。国、県、地権者、事業主体となる方々と連携を密にし、素晴らしい跡地となるように取り組んでいきたい」と述べた。