浮桟橋を再設置 掘削調査再開へ 辺野古、3週間ぶり


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海底ボーリング調査再開へ向け、約3週間ぶりに浮桟橋を再設置する作業員ら=27日午前10時25分、米軍キャンプ・シュワブの浜

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設計画で沖縄防衛局は27日、台風の接近で中断していた海底ボーリング(掘削)調査の再開に向けた作業を行った。

辺野古の米軍キャンプ・シュワブの浜で大型クレーン車を使い、浮桟橋を再設置する作業を午前8時半ごろから開始。午後3時ごろまでには、海上保安庁のゴムボートが橋の左右に並べられ、再設置は完成したとみられる。設置は約3週間ぶりとなる。
 新基地建設に反対する市民らは船2隻とカヌー10艇を出し抗議行動を展開した。大型クレーン船など作業船は確認されなかった。
 シュワブゲート前には、宜野湾市の佐喜真美術館で開催中の「沖縄と韓国・写真交流展」に作品を出展している韓国の写真家李勇男(イヨンナム)さんと鄭周河(チョンジュハ)さんが訪れた。鄭さんは「沖縄の米軍基地は生活空間を妨害するような場所にある。住んでいた土地の返還を求めるのは当然の権利だ」と主張した。