工事車両阻止で一時混乱 市民と機動隊押し合う 辺野古


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工事関係車両の進入を阻止しようと道路上に座り込む市民ら=29日午前9時50分ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画をめぐり29日、建設阻止を訴える県内の議員団をはじめ市民ら300人余が早朝、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に集結した。午前6時45分ごろから海上工事関係車両の搬入を止めるため、ゲート前で座り込みをした。午前9時50分ごろ県警機動隊がゲート前に横たわって抵抗していた市民らをごぼう抜きし、工事関係車両が基地内に進入した。

早朝、ゲート前で集会が開かれ、米軍基地問題を学ぶ「スタディーツアー」で沖縄を訪れている平和や軍縮活動に取り組む海外のNGO(非政府組織)のメンバーや研究者らも座り込みに参加した。メンバーらは「沖縄に平和がないと世界にも平和はない。勝利を信じている」などとし、市民らの行動を激励した。
 集会には県議のほか、名護市や東村、宜野座村、うるま市、沖縄市、北谷町、浦添市、西原町、糸満市など県内各地から集まった議員らがマイクを握り、基地建設阻止へ向けた連帯の声を上げた。【琉球新報電子版】