首相、海外派兵拡大に含み 「法律に規定困難」


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 安倍晋三首相は30日の参院平和安全法制特別委員会で、憲法が一般に禁じる「海外派兵」の例外に関し、将来の拡大に含みを持たせた。拡大を防ぐ法的担保を問われ「どのような武力行使がどの程度許されるかは、実際に発生した事態の個別的な状況に照らして総合的に判断する必要があるので、法律に規定することは困難だ」と述べた。

 与野党は特別委の理事懇談会で、法の規定や解釈がみだりに変わらない「法的安定性」を軽視したとも受け取れる発言をした礒崎陽輔首相補佐官を8月3日に参考人招致することで合意した。参院事務局によると、首相補佐官の国会招致は初めて。
(共同通信)