平和宣言、長崎は安保法案言及へ 骨子を発表、広島触れず


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 広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長は31日、それぞれ8月6日と9日の「原爆の日」に式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。国会で審議中の安全保障関連法案について、広島は直接言及しないが、長崎は慎重な審議を求める内容を盛り込むとしており、姿勢の違いが明らかになった。

 松井市長は「被爆者の気持ちをしっかり受け止めてもらえれば、おのずと熟議してほしいという気持ちが伝わると思う」と説明。
 田上市長は「多くの人が『戦争をしない』という平和の理念が揺らいでいるのではないかと思っている」と理由を述べた。法案の是非には触れないとした。
(共同通信)