1500人「安保法案阻止」 廃案訴え、那覇で集会


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安保関連法案に反対する県民集会で「戦争法案絶対反対」とシュプレヒコールを上げる参加者ら=31日午後6時50分ごろ、那覇市泉崎の県民広場

 安全保障関連法案に反対する県民集会「憲法は戦争をしないと決めた。戦争法案は廃案へ!県民集会」(主催・止めよう戦争法案!守ろう9条!実行委員会)が31日夕、那覇市泉崎の県民広場で開かれた。

17日に続き3回目の開催で、この日は1500人(主催者発表)が参加した。「戦争法案絶対反対」などと声を上げ、衆院での強行採決に抗議するとともに、参院で審議中の法案の廃案を訴えた。市民のほか県選出の国会議員や弁護士、政治学者らが参加し、集会後は国際通りをデモ行進した。
 集会で決議文が採択され「沖縄は米軍基地が集中し、戦争になれば真っ先に標的になる。沖縄戦の体験を踏まえ、戦争への道をなんとしても阻止しなければならない」と法案の廃案を求めた。
 県民集会では主催者を代表して、琉球大学の高良鉄美教授が「沖縄戦や平和憲法の問題を訴え、安保法案を廃案に持っていこう。戦争を体験した沖縄から『二度と戦争は嫌だ』と声を上げよう」と呼び掛けた。
 集会後、参加者は国際通りを県庁前から牧志公園まで約1・5キロにわたりデモ行進し「戦争法案絶対反対」と声を上げた。沿道からは拍手が起きたが、法案に賛成する団体から「早く解散しろ」と怒声が飛ぶ場面もあった。
 実行委は県憲法普及協議会や県議会与党会派、沖縄平和運動センターなどで構成。集会は15、17日のデモ行進に続く訴えで、当初は25日に予定されていたが、台風12号が接近したため31日に延期された。
英文へ→1,500 protesters march in Naha to demand scrapping of security bills

安全保障関連法案に反対する県民集会=7月31日午後6時すぎ、那覇市泉崎の県民ひろば #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA