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河辺さん「笑って一日過ごす」 病気のこと、話せるカフェ開店

開店したギャラリーカフェで笑顔を見せる河辺友代さん=7月25日、読谷村

 【読谷】全身や体の一部が激痛に襲われる線維筋痛症と闘う那覇市出身の河辺友代さん(56)=読谷村、旧姓佐久本=がこのほど、作品を展示しながら飲食を提供するギャラリーカフェ「海ばた~」を読谷村瀬名波に開いた。河辺さんは「線維筋痛症について知り、話し合える場にしたい。気軽に来てほしい」と願う。

 河辺さんは2001年ごろから体に痛みを感じるようになった。県内で20カ所余の病院を回り、夫の転勤で引っ越した千葉でも20カ所余の病院を受診してやっと病名が判明した。
 発症の直前に子宮内膜症で子宮と卵巣を全摘出した。受診した病院で更年期障害と診断されることや「気のせいだ」「病気願望が強い」などと言われることもあった。「どこで死んだら迷惑にならないか。どうやったら死ねるか。常に自殺を考えていた」と振り返る。
 夫の両親の結婚記念日に絵手紙を書いて贈ったことが創作活動のきっかけだ。絵を描いている時は体の痛みを少し忘れることができた。「泣いても笑っても同じ一日。どうせ痛いなら笑って過ごすしかない」。当時住んでいた千葉県で08年から個展を重ねて10年、県内で初めて個展を開いた。
 現在も最低で1カ月480錠の薬を服用している。調子の悪い時は起き上がれないほど、全身が激しい痛みに襲われる。
 河辺さんは「私は家族の支えがある。家族にさえ理解してもらえない人たちもいる」と言う。線維筋痛症は慢性的な痛みに悩まされるが、血液検査やエックス線検査では異常が見つからない。医師の理解不足も指摘されており、うつ病を併発する人や自殺する人も少なくない。
 河辺さんは23日、FMニライの番組「ひよこの部屋」に出演し「軽いストレスでも発症する。誰でも患者になる可能性がある。多くの人に知ってほしい」と訴えた。
 ギャラリーカフェ「海ばた~」は午前11時から午後5時まで。火曜と水曜は休み。問い合わせは(電話)070(5401)4129。



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