【沖縄】認知症行方不明者の捜索をラジオ放送で呼び掛ける地域見守り活動に関する協定を、沖縄市社会福祉協議会とFMコザが7月31日締結した。迅速な伝達により、行方不明になって間もない初動対応が可能となる。
市社協によると、地域見守り活動で放送局と協定を締結するのは「県内では初めての取り組みでは」という。
調印式では、FMコザの西銘宣彦社長が「家庭環境も変化しており、ぜひ協力していきたい」とあいさつ。市社協の積靜江会長は「行方不明で見つからない人も多く、地域ネットワークの必要性を感じている」と話した。
FMコザは、午前8時から深夜0時までスタッフがおり、時間内であれば通報に応じて呼び掛け放送をする。市社協は行方不明者の名前や年齢、服装など捜索に必要な情報を電子メールなどで事業者に伝えるという。
市社協によると、地域見守り事業は、昨年9月から実質的に始まり、参加事業者からはこれまでに9件の通報があった。8件で無事が確認されたものの、亡くなって発見されたケースも1件あったという。
今後、地域見守りネットワークに参加する事業者とFMコザを交えた訓練なども計画し、見守り活動の充実を図る。