ゲート前150人抗議 辺野古作業中断「世論広がり推進を」


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テントを設置する市民らに基地内から撤去を求める防衛局職員=5日午前9時半、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題をめぐり5日、建設阻止を訴える県内議員や市民ら約150人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まった。午前11時現在、工事関係車両はゲートを通過しておらず、市民らは引き続きゲート前で抗議行動を行っている。

 市民らは午前6時半ごろからゲート前で座り込みを開始。議員らが次々あいさつし、「作業が一カ月中断することになった。その間に、新基地阻止に向けた世論の広がりを推し進めよう」などと呼び掛けた。海上での抗議行動は波が高いため、行わなかった。
 想定された工事関係車両の基地内進入は確認されていないが、別の2カ所のゲートではライフル銃を携行した米兵士や軍用犬が警戒に当たるなど、物々しい雰囲気も見られた。
 市民らが午前9時半ごろ、日よけとして一時的にゲート横の歩道でテント設置を始めると、沖縄防衛局と総合事務局の職員が基地内外から「フェンスにブルーシートを張る行為をやめえてください」と撤去を求めた。設置の間、現場は騒然としたが、テントは撤去されることなく設置された。【琉球新報電子版】